アニメ「ミリオンライブ!」第3幕 舞台挨拶レポート
テレビ放送に先駆けて8月から全国の劇場での先行上映が行われてきたアニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』。
全12話を3幕に分けて3週間ずつ上映されてきましたが、9月29日(金)からはラストとなる第3幕が大ヒット上映中。
テレビ東京系6局ネット他での放送もスタートした10月8日(日)には、丸の内ピカデリーで『アイドルマスター ミリオンライブ!』第3幕舞台挨拶が開催されました。
全2回開催された舞台挨拶には、山崎はるかさん(春日未来役)、田所あずささん(最上静香役)、香里有佐さん(桜守歌織役)、南 早紀さん(白石 紬役)、末柄里恵さん(豊川風花役)、中村源太さん(プロデューサー役)、綿田慎也さん(監督)が登壇。
第3幕の感想を中心に、アニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』の魅力を熱く語りあいました。
このレポートでは、本編上映後に開催された1回目の舞台挨拶の模様を紹介していきます。
左から、末柄さん、香里さん、南さん、山崎さん、田所さん、綿田監督、中村さん。
ライブで実際に起きたことがアニメにも反映されている
開演時間となり最初にステージに登場したのは、司会進行を務める中村さん。「ああ!その輝きを観てもらおう!」という第3幕でのプロデューサーの台詞の後、他の登壇者を呼び込むと、流れ始めた「Rat A Tat!!!」のリズムに合わせて客席からテンポの良い拍手が響き始めます。
拍手の中、登壇者が全員登場し一言ずつ挨拶。早速始まったトークコーナーでは、まずは綿田監督が「第3幕が完成した今のお気持ちは?」という質問に答えました。
綿田「無事、皆さんに完成した作品をお届けできたことで、何よりも安心したというか、ホッとしました。どのような反応を頂けるのかずっと不安を感じていたんですけど……。(客席からの大きな拍手を聞いて)本当にありがとうございます」
続いて、キャスト陣が「第3幕を観ての感想」を語っていきます。
田所「ぴょんさん(山崎さんの愛称)と劇場へ観に行ったら、ぴょんさんが始まってすぐに、秒で泣いていて(笑)。それくらい泣き所がたくさんあるし、『ミリオンライブ!』のすべてが詰まった作品になっていて。この10年やってきて本当に良かったなって思ったし、全員が報われた物語だったと思います。監督、本当にありがとうございます、という気持ちです」
田所さんが感想を語り終えた瞬間、隣に立つ山崎さんが「3幕なんだから、静香の話もしてよ」とリクエスト。田所さんと二人で静香の名シーンについて語ります。
田所「静香ちゃんが一つの大きな壁を乗り越えた瞬間を見せていただけて、本当に嬉しいなと思いました」
山崎「静香ちゃんがみんなの前で羽を生やしたシーンも映画館でボロ泣きした。静香ちゃんの背中を支えている二人の手を感じているところとか、泣き所しかなかったよ」
田所「あまり人に頼れない女の子が、未来と(伊吹)翼に自分から頼りにいったことにも、すごく成長したなって思いました」
その後も、中村さんから問いかける形で、順番に感想を語っていきます。
末柄「1話からみんなで繋いできたリレーの集大成のようなこけら落とし公演もあって。。こういう駆け出しの時期のアイドルの姿は、あまり観る機会がないから、すごく貴重な期間を観ることができたのかなと思って、すごく嬉しくもありました」
香里「『MILLIONSTARS』のみんな、それぞれの可愛いところやカッコ良いところなどがしっかり描かれていたのが本当に楽しくて愛しかったです。それに、私個人というか歌織ちゃんとしては、(隣の南さんと目を合わせながら)紬ちゃんと二人で……(笑)」
南「なんで、笑いながら言ってるの?(笑)」
山崎「南 早紀が紬ちゃんに見えなかった?(笑)」
南「どう見ても、紬でしょ!(笑)」
香里「あはは(笑)。歌織ちゃんは紬ちゃんと一緒に(ゲームの)『ミリオンライブ!』には途中から仲間になったんですけど。そういう流れもアニメの中に反映されていたりして。そこからのいろいろな経験を経て、最後のステージでソロ曲を含めて、バトンを繋いでいく中の一人になれたことにすごく感動しながら観ていました」
中村「演出も相まって、ソロパートは涙なしには観られないですよね。(客席から拍手が起こり)みんな頷いてくれてる。そうだよね」
末柄「ソロ曲の披露の順番って、二人(南さんと香里さん)が初めてライブに出演したときのセトリと同じ順番なんだよね」
香里「はい。同じですね」
南「そうなんです。そんな風に、現実のライブで起こったことをいくつもアニメにしてくれているんです。監督は、どこまで私たちのことを知ってくださっているんだろう。本当にすごいなと思いました(笑)」
綿田「オフィシャルであったことはチェックさせていただいていますので」
続けて、南さんも第3幕の感想を語ります。
南「自分がライブで経験したこととアニメの内容が重なるところもあって、すごく嬉しかったです。それと同時に、これから始まる『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-3 R@ISE THE DREAM!!!』というライブに向けて、もっと紬らしく一生懸命に頑張ろうという気持ちも高まりました。それに、このアニメを通して、『ミリオンライブ!』の魅力がもっといろいろな人に知ってもらえたら良いなという未来のことも考えてしまいました」
最後の山崎さんは、気になったポイントをハイテンションな早口で立て続けに挙げた後、真面目なトーンでも語り出します。
山崎「『ひとりも手放さない』とか今までの集合曲の歌詞に入っている大事な部分がアニメにも反映されているんです。私はアニメが発表された頃にも、『初見さんも古参の人も楽しめる』と皆さんにお伝えしていたと思うんですけど、嘘つきにはなってないかなと思いました」
続けて、中村さんが「第3幕でのお気に入りのシーンは?」と話題を振ると、山崎さんが「源太君は?」と質問返し。中村さんは「考えてなかった。あり過ぎるんだよな……」と少し焦りながらも答えます。
中村「(静香が歌う)『Gift Sign』のところは号泣しました。それに、僕は合宿をやってくれたのがすごく嬉しくて。『アイドルマスター』と言えば、やっぱり合宿なんですよね。合宿でみんなが一緒にレッスンをやったりするところが、みんな仲良しで良いな。こうして繋がっていくんだなって気持ちになりました」
また、末柄さんは「最初の原っぱライブでは足りなかったこともあったのに、最後のこけら落としのライブでは、全員がステージに立てたところ」を挙げ、香里さんは、「ジュリアがギターを弾いて、みんなが揺れながら歌うシーンにほっこりしました」と語ります。ちなみに綿田監督は、「第3幕は多すぎて、選んで挙げるのが難しい」とのこと。中村さんは、なんとか監督からお気に入りを引き出そうと粘りましたが、やはり難しそうでした。
アンコールステージ『Rat A Tat!!!』の特別映像のために映画館に来る価値はある
トークコーナーの後は、マスコミ向けのフォトセッションを挟んで、告知のコーナーです。
パンフレットケースやアクリルキーホルダーなど劇場グッズが紹介された後は、初公開の最新情報として、10月13日(金)から第3幕3週目の週替わりボイスシアター終了後に続けて、特別映像のアンコールステージ「Rat A Tat!!!」が上映されることが発表されました。発表と同時にスクリーンに映し出された映像は、冒頭の15秒ほど。
キャスト陣は、舞台挨拶の前に全編の映像を観たらしく、中村さんは「すごい良い出来の映像になっていますので、ぜひぜひ3週目、劇場に足を運んでください」と客席に呼びかけました。
舞台挨拶の最後は、登壇者全員が順番に思いを語ります。
山崎
「12話の中で10年分の『ミリオンライブ!』のいろいろな物語を組み込んでいただいている作品です。漫画やゲーム、現実のライブの出来事も含めて、よくここまでまとめていただいたなと思います。『アイドルマスター ミリオンライブ!』のアニメとしては、最高のアニメだったと私は思います。各担当のアイドルをもっとよく観たかったという気持ちの方もいらっしゃるとは思うんですけど、『ミリオンライブ!』はここからだぞって期待ができるアニメで、ここがゴールじゃないんだぞという気持ちでいっぱいです。プロデューサーさんは、ぜひぜひ新規の方を『ミリオンライブ!』に誘って、これからも盛り上げていただけたらなと思います。」
田所
「劇場公開が始まってから、私はずっと夢見心地というか。今までずっとみんなで頑張ってきた『ミリオンライブ!』をこんなにも素敵な作品にしていただけて、みんなからもすごく良い反応をもらえて、ずっと幸せな気持ちです。テレビ放送も始まって、あと数か月ずっと夢を観られるんだなと思うと、本当に幸せです。みんなでこの幸せを噛みしめて、ますます『ミリオンライブ!』が羽ばたいていけるように一緒に頑張っていただけたら嬉しいなと思います。」
香里
「私はずっと『アイドルマスター ミリオンライブ!』が本当に大好きなんですけど。ずっと感じてきたアイドルたちの魅力や、物語の魅力、楽曲の魅力などが全部、このアニメの中にギュッと詰め込まれていて、本当に宝箱みたいな作品になったんじゃないかなと感じています。ぜひぜひ今日から放送が始まったテレビアニメも、この第3幕も楽しんで、盛り上げていただけると嬉しいです。」
南
「今日放送されたアニメ1話、私もリアルタイムで観ました。やっぱり、未来ちゃんから始まって、未来ちゃんで終わるのが『ミリオンライブ!』なのかなって、今日改めて思いました。第3幕を観て、「あ~終わっちゃうのか」と思った方もいらっしゃると思います。でもあの終わり方は「私たちは、まだまだ高く飛んでいくよ。これから頑張って輝いていくよ」という終わり方だと思っていますし、未来を感じる輝きが観られたなと感じています。アニメは12話が最終回ですが、『ミリオンライブ!』はまだまだ続くんだな、思いっきりみんなでこれからも夢の扉をどんどん開いていくんだなと思うと、ワクワクしかありません。プロデューサーの皆さん、これからもぜひ応援していただけると嬉しいです。」
末柄
「この作品を通して『ミリオンライブ!』に初めて触れてくれた方は、アイドルたちのことを知っていただけたと思います。それに、これまで支えて下さった方も、改めてアイドルを知るきっかけになったのかなとも感じています。ここから興味が出て推しができたぞ、プロデュースしたいアイドルが生まれたぞという方は、ぜひぜひ『ミリオンライブ!』をよろしくお願いします。」
中村
「第3幕、僕も3回観に行って、すごく楽しませていただきました。今日の朝10時から1話が放送されて、ちょっと懐かしい気持ちになったりもしたんですけど、まだまだ『ミリオンライブ!』は続いていきます。これからも一緒に盛り上げていきましょう!」
綿田
「(一部上映された)『Rat A Tat!!!』のアンコール映像は、(制作スタジオの)白組さんのおかげで、この後がすごいことになっています。何度も観て下さった方でも、この映像を観るために映画館に来るくらいの価値は確実にある映像になっていますので、ぜひ観て頂ければと思います。」
こうして、監督やキャスト陣の熱い思いを感じられた舞台挨拶は終了。最後に退場した中村さんが、丁寧にお辞儀をしてドアの外に出るまで、大きな拍手が鳴り響き続きました。