特殊な能力を持つものと、持たないものがいる世界。
鈴重 零司(冬美 旬)は超能力エリートの一家において能力を持たずに生まれた。
無能力者であってもある日突然能力が目覚めることもあることから、鈴重 零司(冬美 旬)は諦めきれない両親たっての願いで学園都市トップクラスの名門校で能力の強さを問われない普通科に入学した。
しかし超能力エリートたちが集まる学園において、鈴重 零司(冬美 旬)は肩身の狭い学園生活を送っていた。
ある日鈴重 零司(冬美 旬)が学園内で超能力者達にいじめられているところを春野 威吹(若里 春名)が助け、以降は厚木 獅子雄(秋山 隼人)もあわせて3人でつるむようになる。
そんな中、3人は彼らの通う学園が裏で軍と違法なマシン開発の研究をしていることを偶然知ってしまう。
このことで学園の暗部と思われる相手に襲われるも、無能力者だった鈴重 零司(冬美 旬)が能力に目覚め、なんとか証拠映像とともに逃げることができた。
先の騒動を受けて3人が学園での違法なマシン開発を告発しようとしていたところ、鈴重 零司(冬美 旬)に生徒会から呼び出しがあった。
生徒会には鈴重 零司(冬美 旬)にとって、今では疎遠になっている幼馴染の水無月 時雨(榊 夏来)が所属している。
鈴重 零司(冬美 旬)たちは水無月 時雨(榊 夏来)に騒動の映像を見せて協力を求めようとしたが、この件からは手を引くようにと言われ、追い返されてしまった。
3人を追い返した水無月 時雨(榊 夏来)だったが、鈴重 零司(冬美 旬)たちに見せられた映像から、父親に疑念を抱き始めていた。
水無月 時雨(榊 夏来)の父親は軍所属の研究者で、超能力を応用したマシン開発を行っている。
平和主義の水無月 時雨(榊 夏来)は元々そのことを快く思っていなかったが、映像を見たことで父親が学園と裏で違法な研究をしているのではないかと考え、単身マシン開発の研究施設に潜入することにした。
捜索の末、ようやくマシンの動力炉と、カギとなる膨大なエネルギー源を見つけた水無月 時雨(榊 夏来)だったが、そこを拝田 丞(伊瀬谷 四季)に見つかってしまう。
水無月 時雨(榊 夏来)と同じく生徒会所属の拝田 丞(伊瀬谷 四季)は、学園が秘密裏に行っているマシン開発に協力しており、水無月 時雨(榊 夏来)を監視していたのだった。
しかし協力者と言っても実態はその超能力を学園の暗部に利用されているにすぎず、拝田 丞(伊瀬谷 四季)は自分の能力によって精神にダメージを負い、理性が薄れている状態だった。
能力を使えば使うほど理性が失われていく拝田 丞(伊瀬谷 四季)は、水無月 時雨(榊 夏来)との戦いで学園に利用されていることに気付くと、動力炉を暴発させ、その爆発エネルギーさえも自分に取り込み、ついには精神崩壊の状態に陥った。
自身さえも暴走状態となってしまった拝田 丞(伊瀬谷 四季)は無人戦闘マシンと共に中心街に向けて学園都市を破壊し始める。
鈴重 零司(冬美 旬)・春野 威吹(若里 春名)・厚木 獅子雄(秋山 隼人)は途中で水無月 時雨(榊 夏来)と合流。
無人戦闘マシンと戦いながらも拝田 丞(伊瀬谷 四季)を追いかける。
拝田 丞(伊瀬谷 四季)たち生徒会の暴走により学園都市が壊滅してから数年、秘密裏に行われていたマシン開発の計画は失敗に終わり、計画自体が消滅したかのように思われていた。
しかしある日、公安当局に例のマシン開発が秘密裏に進んでいると通報が入った。
学生たちが新しい学び舎に移り勉学に励む裏で、暗部の残党は場所を移して日々研究開発を続けていたのである。
マシン開発は元々治安維持を目的として、軍から学園の研究組織に持ち掛けられた話だったはずだ。
しかし学園のトップが代わってからは 過剰な機能が搭載されるようになるなど、雲行きが怪しくなっていった。
社会の治安維持を第一に掲げる公安は、今度こそすべてのマシン開発を止めるべく、切り札として強い能力を持つ生徒たちを学園に送り込む。
なぜ学園や軍の一部面々はマシン開発に執着しているのか。
マシン開発を推し進めようとする人々、そしてそれを阻止しようとする人々。
彼らの目的は、正義はどこにあるのか――